◆第23話:「だから、あなたが必要なんだって!」

 


ヨルム:
「実は、まだ… 」

 

ヨルム:
「曲がないの」

 

ゴン:
「曲がないのに、どうやってMVを撮るんだよ?」

 

ヨルム:「だから!」

 

ヨルム:
「だから、あなたが必要なんだって!」

 

ゴン:「は?」

 

ヨルム:
「あなた言ってたでしょ?」

 

ヨルム:
「一番最初に私のファンになった人だって」

 

ヨルム:
「あなたと一緒に… 」

「ちょっと悩んでみたら」

 

ヨルム:
「何かひらめくんじゃないかな…?」

 

ゴン:
「いや、でもさ!」
「曲がないのに、どうやってMVを… 」

 

ゴンの心の声:
「ちょっと待てよ」

 

ゴンの心の声:
「もしMVが撮れなかったら… 」

 

ゴンの心の声:
「演出料ももらえないし、」

 

ゴンの心の声:
「演出料がなければ、本当に路頭に迷うぞ?」

 

ゴン:
「ダメだ… 絶対ダメだ!」

 

ヨルム:
「ダメって何がダメなのよ… 」

 

ゴン:
「なあ、ペク・ヨルム!」

 

ゴン:
「俺はめちゃくちゃかっこいい男だぞ」

 

ゴン:
「曲なんて?」

 

ゴン:
「そのくらい、すぐに書けるさ!」

 







 

ヨルム:
「いや… 私なんて全然… 」

 

ヨルム:
「あなたも知ってるでしょ」

 

ヨルム:
「最近みんな、私のことを、一発屋って言ってるの」

 

ゴン:
「なあ、ペク・ヨルム」

 

ゴン:
「おまえは俺にとって」

 

ゴン:
「ビートルズでありボブ・ディランなんだよ」

 

ゴン:「一発屋?」

 

ゴン:
「そんなの笑わせんな!」

 

ゴン:
「おまえはさ!」

 

ゴン:
「俺が見た中で、一番輝いてて、」

 

ゴン:
「一番光り輝いてる人なんだよ!」

 

ゴン:
「おまえならできる」

 

ヨルムの心の声:
「あなたが言ってくれた言葉のせいなのか、」

 

ヨルムの心の声:
「それとも急に握られた手のせいなのか… 」

 

ゴン:
「 …ある?」

 

ヨルム:「え?」

 

ゴン:
「考えてること、あるのかって」

 

ヨルムの心の声:
「気持ちを隠すのが、」

 

ヨルムの心の声:
「だんだん難しくなってきて… 」



 

ヨルム:「好き… 」

 

ゴン:「ん?」

 



 






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