◆第22話:「本当はもっと早く言うべきだったんだけど」

 


テファン:
「それで…」
「お金は取り戻せたのか?」

 

ゴン:
「あの日初めて知ったんだよ」

 

ゴン:
「姉さんが、めちゃくちゃ慣れた感じで罵倒するのを」

 

ゴン:
「多分あの日、振り込め詐欺したやつ、耳から血が出たと思う」

 

テファン:
「あの人、もともと広安里(クァンアルリ)の喧嘩番長だぞ」

 

テファン:
「俺が子どもの頃、いじめてくるヤツとかいると捕まえてこらしめてくれたんだ」

 

テファン:
「ほんとに、あの人はマジで… 」

 

テファン:「おい」

 

テファン:
「お前まさか… 」

 

テファン:
「告白する気か?」

 

ゴン:
「それは…」

 

ゴン:
「ちょっと待って」

 

ゴン:
「お、ちょっと待って!」

 

ゴン:
「お、ヨルムか」

 

ゴン:「今?」






 

ゴン:
「なんだよ、告白でもするつもりなのか?」

 

ヨルム:「それが… 」

 

ゴン:
「お前、まさか!」

 

ゴン:
「俺の帽子なくしたのか?」

 

ゴン:
「おい、あれ、俺が大事にしてるやつだぞ」

 

ヨルム:
「ああ、もう…あるってば!」

 

ヨルム:
「帽子はクリーニングに出してるから、今度渡すよ」

 

ゴン:
「じゃあ、なんで呼び出したんだよ?」

 



 

ヨルム:
「本当はもっと早く言うべきだったんだけど」

 

ヨルム:
「MVを撮影するのに… ちょっと問題があって」

 

ゴン:「え?」

 

ゴンの心の声):
「なんだって?」
「演出料もらえないなら、俺、すぐにホームレスだぞ?」

 

ゴン:
「それって、もしかして… 」

 

ゴン:
「俺たち、MV撮れないのかな?」

 

ヨルム:
「そういうことじゃなくて… 」

 

ゴン:
「はぁ、よかった」

 

ヨルム:
「実はね、私、まだ… 」

 

ヨルム:
「曲がないの」

 

ゴン:「ん?」

 

ゴン:
「曲がないのに、どうやってMVを撮るんだよ?」

 






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