◆第21話:「そんな人に惚れないわけないだろ?」

 


テファン:
「答えろよ」

 

テファン:
「チャイナ好きなのかって聞いてるんだよ」

 

ゴン:
「バレバレか?」

 

テファン:
「まさか、下心があって、うちに入ってきたとかじゃないよな?」

 

テファン:
「こいつ、まるでキツネみたいだな」

 

ゴン:
「そんなことあるかよ!」

 

ゴン:
「お前だって、詐欺に遭って好きな人の家に入りたいなんて思うか?」

 

テファン:
「じゃあ、なんで急にチャイナなんだよ?」

 

ゴン:
「急でもなんでもないし… 」

 

テファン:
「はぁ?!」






~ 数年前 ~

テファン:
「はぁ?!」
「もう振り込め詐欺にまで引っかかったのか?」

 

テファン:
「おい、お前が今まで食わせて生き延びさせた詐欺師だけで、トラックいっぱいだぞ」
「このバカタレが」

 

テファン:
「ったく~」

「お人よしめ!」

 

ゴン:
「俺だって分かってる!」

 

ゴン:
「俺がこの界隈のお人よしってことくらい… 」

 

ゴン:
「でもさ、あれ、今学期の制作費だったんだよ… 」

 

テファン:
「俺、ちょっとトイレ行ってくるわ」

 

ゴン:
「このバカ… 」

 

ゴン:
「バカだな、ほんと… 」
(テーブルに自分の頭を何度も打ちつけるゴン)

 

イナ:
「ちょっと、顔上げて」

 

イナ:
「あんたがなんでバカなの?」

 

イナ:
「相手が本気でだまそうとしたら、誰だって引っかかるわよ」

 

イナ:
「あんたがバカなんじゃなくて、相手が悪いだけよ」

 

イナ:
「ほら、番号打って」

 

イナ:
「ちょっと、姉さんに任せて」

 

イナ:
「私がそいつを捕まえてギタギタにしてやるから」

 

ゴン:
「そんな人に惚れないわけないだろ?」

 






 

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